コラム
カゴ落ち対策でCVR2倍実績も。HTMLメール+”テキストメール”の並行運用のススメ
配信するメールは、マルチパート形式(※1)でカゴ落ちメールを配信しており、HTML本文とテキスト本文を設定できます。
また、テキスト本文が設定された場合、キャリアメールアドレス宛てには、テキストメール形式で配信が行われます。
さて、皆様、テキスト本文は設定されているでしょうか?
テキスト本文について、
カゴ落ちした商品の画像が表示されないテキスト本文は、効果があるのだろうか?
テキスト本文って、どんな時に配信されるの?
どんな内容でテキスト本文を設定すればいいの?
というようなお悩みはございませんか?
そこで今回は、テキスト本文を設定するとどのようなメリットがあるかをご紹介します!
テキストメールとは?
テキストメールとは、テキストだけで構成されたカゴ落ちメールのことです。
HTMLメールとは違い、カゴ落ち商品画像やバナー、カラー指定などを表示することができません。
マルチパート形式で送信した場合、「HTMLメールを受信はするが、画像や色などを正しく表示できないキャリア端末がある」ということをご存知でしょうか。
画像を正しく表示できる端末の場合は、ユーザーは上記のようなカゴ落ちメールを受信します。
しかし、端末によっては、下記のように画像が表示されないメールを受信してしまいます。
キャリアメールアドレス利用ユーザーに、正しい表記のカゴ落ちメールが送信できない事態は避けたいですよね。
カートリカバリーでは対応策として、テキスト本文を設定すると自動で、キャリアメールアドレス宛てには、マルチパート形式ではなくテキストメール形式で送信を行っています。
テキスト本文を設定していれば、右側の画像のように、キャリアメールアドレスを利用しているユーザーに、正しいカゴ落ちメールを送信することができます。
※カートリカバリーでは、特定のドメインでカゴ落ちしたユーザーに、テキストメールを配信しています。
対象ドメインはこちらからご確認ください。
テキスト本文を設定すると、CV率が向上する!
では、テキスト本文を設定することで、CV率にどのくらい影響するのでしょうか?
まずは、カートリカバリーご利用サイト様全体で調査しました。
■カートリカバリーご利用サイト様全体の、メール設定状況とCV率
※集計期間 2018年3月1日~3月7日
CV率は、テキスト本文も設定しているメールの方が、HTML本文のみ設定しているメールよりも少々良いようです。
では、CV率が高いサイト様の間ではどのくらいの差が生まれているのでしょうか?
カゴ落ちメールCV率が高い、上位20サイト様について調査しました。
■メール設定状況と、CV率上位サイト様のCV率平均
※集計期間 2018年3月1日~3月7日
CV数が高いサイト様を比較したところ、HTML本文とテキスト本文をどちらも設定しているサイト様の方が、約2倍もカゴ落ちメールのCV率が高いことが分かりました。
テキストメールをキャリアメールアドレス利用ユーザーに送信することで、確かに反応を得られるようです。
次に、HTML本文とテキスト本文をどちらも設定している場合、送信対象の内訳と配信状況を調査いたしました。
■HTML本文+テキスト本文を設定している場合の配信率・CV率平均
※集計期間 2018年3月1日~3月7日
※2.配信率は、テキスト本文を設定しているメールの中で、実際に配信された形式の割合を指します。
HTML本文とテキスト本文をどちらも設定しているメールの内訳を調査したところ、
キャリアメールアドレス以外に配信された割合は約70%、CV率は6.81%、
キャリアメールアドレスに配信された割合は約30%、CV率は8.83%でした。
キャリアメールアドレスは、配信数こそ少ないですが、CV率はキャリアメールアドレス以外のユーザーよりも高いようです。
また、中には、キャリアメールアドレスの配信率が、約44%のサイト様もいらっしゃいました。
テキスト本文が設定されると、キャリアメールアドレス利用ユーザーがカゴ落ちした場合、テキストメールの形式でカゴ落ちメールが送信されます。
テキストメールではカゴ落ちした商品の画像は表示されず、カゴ落ち商品名と価格、商品詳細ページURLが表示されますが、それでも確実に効果があるようですね。
カートリカバリーをお使いのサイト様へ
冒頭のご案内と重複しますが、キャリア端末によっては「HTMLメールを受信するが、画像を正しく表示できない」端末があります。
カゴ落ちメール作成時にHTML本文のみ設定していると、キャリアメールアドレス利用ユーザーには、カゴ落ち商品画像が表示できないメールが送信されてしまう可能性があります。
テキスト本文を設定していれば、キャリアメールアドレス宛てには自動でテキストメールを送信しますので、キャリアメールアドレス利用ユーザーにも、正しいカゴ落ちメールを送信することができます。
また、今回の調査で、テキストメールのCV率は、マルチパート(HTML本文+テキスト本文)配信でのメールのCV率よりも高いことが分かりました。
テキストメールはカゴ落ち商品画像は表示されませんが、「カゴ落ちした商品が忘れたころに届く」こと自体が効果的なようです。
※過去記事にて、忘れた頃にカゴ落ち商品をお知らせするだけで効果を見込める、とご案内しています。
コンバージョンに繋がるステップメールの設定とは?
⇒カゴ落ちから「3時間・24時間・7日後」に送信することで高い効果を期待できます。
カゴ落ちメールを複数通送る時に効果的な内容とは?
⇒テンプレートを最低限編集して利用・件名を変更するだけでも、充分な効果を期待できます。
テキスト本文を設定しないと、キャリアメールアドレスをお使いのお客様に、カゴ落ち商品やサイトバナーなどの画像が表示されないメールが送られてしまいます。
テキスト本文を設定していないサイト様は、ぜひこの機会にテキスト本文を設定してください。
▼テキスト本文の設定方法
テキスト本文は、管理画面にて簡単に設定できます。
設定方法の詳細はこちらをご確認ください。
※マルチパート配信とは
HTMLメールとデキストメールの両方を設定し、一緒に配信する仕組みとなります。
メールを受信する環境に合わせて、どちらか片方が表示されます。
例えば、HTMLメールが表示されない環境の場合は、テキストメールが表示されます。
一部キャリアでは、マルチパートで配信されると、HTMLメールが表示されますが、色や画像が表示されません。
カートリカバリーでは、テキスト本文が設定されると、キャリアに対してはテキストメール形式で配信します。
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