コラム
海外進出を成功に導く多言語翻訳サービス選定のポイント
日本企業が海外進出を検討する際、当然ながら担当する社員やWebサイトを現地の言語に対応させることは欠かせません。これは、海外から日本へ進出したばかりの外資企業も同様で、進出先の言語対応は海外進出成功の第一歩と言えます。しかし、翻訳にかかる手間や金銭的なコストを考えれば、多言語への対応は簡単ではありません。そこで、今回は海外進出を検討している企業が、多言語翻訳を行う際に重要となる翻訳サービスの選び方のポイントを紹介します。
多言語翻訳を行うためのサービス
多言語翻訳のサービスにはいくつかの種類があります。以前は翻訳というと、自社内で対応できない場合、翻訳会社や専門家に依頼するしかありませんでしたが、現在はそれ以外にも「クラウド翻訳」「機械翻訳」などのサービスが見られます。ここでは、「翻訳会社、専門家による人力翻訳」「クラウド翻訳」「機械翻訳」の3つのサービスについて、それぞれの特徴、メリット、デメリットを紹介します。
翻訳会社や専門家による人力翻訳
翻訳会社、もしくは個人の専門家に依頼して翻訳を行う方法です。仕上がりまでに一定の時間を要します。また、専門家へ依頼するためコストが高くなる場合もありますが、高い精度の翻訳が期待できます。
クラウド翻訳
クラウド翻訳は、オンラインで不特定多数の人に仕事を依頼する、クラウドソーシングサービスの一種です。翻訳会社を通さずに翻訳の依頼ができるため、安価なうえにスピードが早いことを特徴としています。ただし、必ずしも翻訳のプロが行うわけではないため、精度に関しては不安が残ります。
機械翻訳
Google翻訳やエキサイト翻訳など、コンピュータを利用し、自動で翻訳する方法です。多言語に詳しくなくても、簡単に低コストかつ試しに行いたいときにネット環境さえあればすぐに翻訳できるというメリットがあります。ただ、翻訳する言語によっては精度が低い場合もあり、細かいニュアンスを的確に訳出するのは難しいこともあります。
多言語翻訳サービスの選択のポイント
- コスト、手軽さ、翻訳精度
前述したような多言語翻訳サービスから自社にとって最適なサービスを選択するには、いくつかのチェックポイントがあります。そのなかでもまずは、比較検討の基本的な項目である「コスト」「手軽さ」「翻訳精度」の3点について見ていきます。
- コスト面で見れば機械翻訳が最も安価
企業として多言語翻訳を行う場合、コストは重要なポイントのひとつとなるでしょう。特に初めての海外進出の場合、まだ成功するかどうかが未知数であるケースも多く、できることであれば最初はコストを抑え、スモールスタートで様子を見つつ、拡大していきたいと考えるのではないでしょうか。そうした観点で見ると、上述したサービスのなかでは、基本的には無料で利用できる機械翻訳が最もコストを抑えることができ、次いで、クラウド翻訳、人力翻訳と続きます。 - 翻訳の手軽さなら人力翻訳か機械翻訳
多言語翻訳を行ううえで、手軽さには2つの意味があります。ひとつはどれだけ自分たちの手をかけずに翻訳を行えるか。そして、もうひとつはどれだけ早く翻訳が行えるかです。
翻訳のプロに任せる人力翻訳であれば、打ち合わせや完成後のチェックが必要ではあるものの、基本的に自分たちの手をかけずにすみます。クラウド翻訳も基本的には自分たちの手がかかりませんが、翻訳を行う人が必ずしもプロとは限らないため、完成後のチェックは人力翻訳よりも手間がかかるケースが少なくありません。機械翻訳は、ネット上で完結できるという点では手軽ですが、すべて自分たちでやらなければならないため、ほかの翻訳サービスに比べ、手間がかかります。
また、どれだけ早く翻訳が行えるかという点では、機械翻訳が最も早く対応が可能です。次いで、土日祝日や深夜でも対応可能な場合が多いクラウド翻訳、そして最後が人力翻訳の順に早い対応が可能であるといえます。 - 翻訳精度は人力翻訳が最も高い
上述のように、翻訳精度が最も高いのは人力翻訳です。クラウド翻訳は必ずしもプロに依頼できるわけではなく、機械翻訳は細かいニュアンスや専門用語の翻訳に弱い場合もありますが、人力翻訳は基本的にそうしたデメリットはなく、高い翻訳精度が期待できます。
2.Webサイトへの対応
「コスト」「手軽さ」「翻訳精度」での比較に続き、考えなければならないのが、Webサイトへの対応です。紙の資料を作成するために翻訳を行うのであれば、上記3つのポイントだけを比較検討すれば、最適なサービスの選択が可能です。しかし、最も効率的に海外進出するためには、Webサイトの多言語化が必須となります。
Webサイトの多言語化で重要なポイントは、海外の検索エンジンへの対応、多言語ページのレイアウト調整、アクセス解析ツールとの連携、URLの変更など多言語化。そして、多言語化されたWebサイトの使いやすさ、検索、アクセス解析への対応が挙げられます。
これらを実現するためには、上記3つのポイントを押さえつつもWebサイトに特化した翻訳を行うことです。最近では、Webサイト用の翻訳を手掛ける人力翻訳サービスも増えていますが、コスト面で考えれば必ずしもスモールスタートに向いているとは言えません。そこで、おすすめしたいのが、機械と人力のハイブリット翻訳サービス「shutto翻訳」です。
shutto翻訳は、世界100言語以上に対応している最新AIの翻訳技術を使った機械翻訳と翻訳のプロによる人力翻訳の双方のメリットを生かしつつ、通常の人力翻訳よりも安価で利用可能な翻訳サービスです。また、専門用語が多い業種であっても、ユーザー辞書登録機能を使い、固有名詞の訳文登録が簡単に行えるため、スピーディーな翻訳が可能です。
さらに、shutto翻訳をおすすめする一番の理由は、弊社独自の機能である「コンテンツ編集機能」にあります。翻訳を行うことで、文字数が増えてレイアウトが崩れてしまったり、多言語のページだけ画像を削除したい、または要素を付け足したいという希望が生じたりしても、直感的に操作できるよう設計されたUIで、容易に編集が可能となっており、導入されたお客様からも高く評価されています。他にも海外検索エンジン対応機能を設定すれば、国内の検索だけでなく、海外の検索エンジンにもインデックスされる仕様になっているため、検索エンジンから自社サイトへの流入が期待できます。
まとめ)多言語翻訳選定のポイントは機械と人力のハイブリッド翻訳にあり
海外進出を検討し、多言語翻訳する際、多くの場合は、英語もしくは中国語への翻訳で事足りると思われるのではないでしょうか。しかし、自社で扱う商材によっては、英語、中国語以外の言語を持つ国での需要が高いケースも少なくありません。そうした場合、その需要をくみ取るには、その国や地域で最も多く使われている言語に翻訳する必要があり、それはWebサイトでも同様のことが言えます。
そこで、懸念とされるのが、翻訳を行うために必要な人的、金銭的コストについてです。海外進出、それも初めて海外で自社の商品を販売するとなれば、初期の段階ではできる限りコストを抑えたいものです。ただ、英語や中国語に比べ、多言語へ対応する場合、翻訳にかかる手間や金銭的なコストがかさんでしまう可能性が高まるため、それが海外進出に二の足を踏んでしまう要因のひとつとなっている企業も多いのではないでしょうか?
そうした懸念点を解決するのが、shutto翻訳です。機械翻訳と人力翻訳、双方のメリットを生かしつつ、一般的な翻訳会社に依頼するのに比べ安価にWebサイトの翻訳を実現します。また、単純に翻訳を行うだけではなく、動的サイトや翻訳した際のレイアウト調整ができ、固有名詞の訳文登録、海外の検索エンジンにも対応可能です。このように多彩な機能を有していることから運用の手間が削減できることもおすすめの理由です。海外進出、日本進出を検討している企業はぜひ、shutto翻訳をご利用されてみてはいかがでしょう。