コラム

人力翻訳とも機械翻訳とも違う? クラウド翻訳のメリット・デメリット

Webサイトで外国語への翻訳が必要になった際、以前であれば翻訳会社のプロに依頼するのが一般的でした。しかし、最近では機械翻訳の性能向上により、インターネットサービスを使って簡単に翻訳することも可能になっています。翻訳方法が多様化することで、私たちは翻訳精度やコストなどを考慮しながら、用途に応じて使い分けることができるようになりました。そして、最近では一般的な人力翻訳や機械翻訳以外の選択肢として、クラウド翻訳というサービスも登場しています。そこで、今回は多様化する翻訳方法のひとつであるクラウド翻訳の概要や、メリット・デメリットについて見ていきます。

一般的な人力翻訳や機械翻訳よりも便利? クラウド翻訳とは?

日常的にネットを活用している方であれば、「クラウド」という言葉は聞きなじみのある言葉なのではないでしょうか? ただ、ひと口にクラウドといってもその種類はクラウドサービスとクラウドソーシングの大きく2つに分類でき、それぞれの特徴は次のとおりです。

 

◆クラウドサービス

メールソフト、グループウエア、アプリケーションサーバーなど、これまでは自社内やPCのローカルに置いていたものを、ネットワークを介し、外部からアクセスして利用するものです。GmailやChatwork、AWSなどが代表的です。

 

◆クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、ネットを通して不特定多数の人に仕事を依頼することを意味します。ポイントは「クラウド」という点で、群衆という意味が表すように、依頼先は必ずしもプロではありません。しかし、プロではない分、通常に比べて安価に依頼できる場合もあります。依頼できる仕事は、執筆、デザイン、システム開発、動画作成、コンサルティングなど多岐にわたっています。

今回、ご紹介するクラウド翻訳とは、この2つのクラウドの内のクラウドソーシングの一種です。翻訳を依頼する際に翻訳会社を通さずに、クラウドソーシングを提供しているサービスや個人の翻訳者と直接コンタクトを取り、仕事を発注できるものです。
※本記事では、このあと以下のように区別しますが、一般的にはクラウド翻訳も「人力翻訳(人の手による翻訳)」の一種と考えられています。

人力翻訳:翻訳会社を通してプロの翻訳者に依頼する翻訳
クラウド翻訳:翻訳会社を通さずにオンラインで発注する翻訳。翻訳者にはプロの翻訳者ではない人も含まれる

人力翻訳・機械翻訳と比較した際のクラウド翻訳のメリット

現在、Webサイトの翻訳を行う方法としては、人力翻訳、機械翻訳、そして前項でもご紹介したクラウド翻訳があります。ここでは、人力や機械に比べ、クラウド翻訳にどういったメリットがあるのかについて見ていきます。

 

◆土日祝日を問わず対応してもらうことが可能

翻訳会社を通して人力翻訳を依頼する場合、土日祝日やアフター5に対応してもらうことは難しいこともあります。これに対し、クラウド翻訳は個人事業主が多いこともあり、急な要望に対しても対応してもらえるケースもあります。もちろん、機械翻訳のように24時間365日いつでも対応ということはありませんが、人力翻訳に比べれば、柔軟な対応が可能です。

 

◆依頼から翻訳完了までの時間が短いことが多い

柔軟な対応が可能ということもあり、多くの場合、依頼してから納品までの時間が人力翻訳に比べて短いこともクラウド翻訳のメリットです。機械翻訳は早く仕上がることもありますが、分で時間を作って作業をする必要があるため、ほかに重要な仕事があればあと回しになり、遅くなってしまうこともあります。

 

◆翻訳会社に依頼するよりも安価でできる場合が多い

クラウド翻訳ではプロではない翻訳者が多数存在するため、翻訳のプロに依頼するよりも安価になる場合が多くなります。

 

このように、人力翻訳に比べて安価で早くできること、機械翻訳と異なり自分で作業をする必要のないことがメリットです。特に人手・予算不足の企業や個人が、多言語化したWebサイトを簡単かつ比較的安価に制作しようとする際に、クラウド翻訳を利用するメリットは少なくありません。

メリットばかりではない! クラウド翻訳を利用する際のデメリット

上述のようにさまざまなメリットがあるクラウド翻訳ですが、次のようなデメリットも存在します。

 

◆翻訳精度の差が大きい

クラウド翻訳は、依頼先によって翻訳精度に大きな差が出ることがあります。その理由としては、個人事業主や副業で行っている人が多く、客観的な評価の指標がない場合が多いことが挙げられます。これまでの実績を確認できたとしても、それを評価するには自分にもその言語に対する知識が必要です(これは機械翻訳も同様です)。そのため、クライアントへの納品前に翻訳の質をチェックしている翻訳会社に比べると、当たり外れが大きいことがデメリットとなります。

 

◆事前のすり合わせをしっかりしないとトラブルに発展することもある

クラウド翻訳であっても、丁寧に対応をしてくれる場合もあります。しかし、例えば副業で翻訳を行っている人に依頼した場合、事前に条件のすり合わせを怠ると、本職が忙しくなって頻繁に連絡が取れなくなるといったこともあり得ます。また、依頼する量によっては、翻訳会社よりも入稿が遅くなる、料金が高くなるなど、トラブルが起こる可能性があることもクラウド翻訳のデメリットです。

 

◆翻訳者の母国語が日本語でない可能性もあり、コミュニケーションで誤解が生まれる場合もある

依頼先の翻訳者は必ずしも日本語が母国語の人とは限りません。その場合は、やりとりする際に依頼者の意図がうまく伝わらないといったことが起こる可能性もあり、日本語でのコミュニケーションに配慮が必要になることもあります。

クラウド翻訳サービスのいいとこどり!? ハイブリッド翻訳

クラウド翻訳は基本的には安価で早くWebサイトの翻訳が可能になりますが、依頼先の翻訳精度に問題があれば、時間とコストの両面で人力翻訳や機械翻訳に劣ってしまうこともあります。ビジネス用途でWebサイトの多言語化を行うにもかかわらず、依頼先次第で結果が異なるとなってはリスクが大き過ぎます。

そこでおすすめなのが、クラウド翻訳のメリットを活かしつつ、プロ翻訳者や機械翻訳を状況によって使い分けられるという方法です。 イー・エージェンシーが提供するshutto翻訳では、プロによる人力翻訳と、低コストで翻訳できる機械翻訳とのハイブリッド型のため、低コストでありながら、精度の高い翻訳が可能になります。

まとめ)クラウド翻訳でWebサイトの翻訳を行う際は十分に検討したうえでの活用を

クラウド翻訳は、一般的な翻訳会社に依頼するよりも、安価で対応も早いことが多いため、急きょ翻訳が必要になった際などには便利なサービスです。また、クラウド翻訳者の多くは、個人事業主や副業ワーカーであることから、休日やアフター5の依頼にも対応可能な場合が多く、柔軟な対応も魅力のひとつと言えます。

しかし、便利な半面、クラウド翻訳の翻訳者は必ずしも翻訳のプロとは限らないため、場合によっては精度の低い翻訳になってしまう、母国語が日本語ではない翻訳者も多く修正依頼や確認事項についてのコミュニケーションが取りにくい可能性があるなどデメリットも少なくありません。

shutto翻訳では、特に正確性・専門性の必要な内容はプロによる翻訳、その他即時反映させてよい内容は機械翻訳というように、用途によって使い分けることでコストを低減することが可能です。翻訳の精度や急ぎの対応など、翻訳で困っている場合、shutto翻訳をご検討されてみてはいかがでしょう。

参考

shutto翻訳
クラウドソーシング|コトバンク

 

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