「外国人観光客って、最近ますます増えてるんじゃない!?」と感じている方も多いのではないでしょうか? 日本政府観光局(JNTO)の調査によると、昨年2018年に日本を訪れた外国人旅行者は約3,119万人。初めて3,000万人の大台を突破し、過去最高を記録しました。
訪日外国人旅行者数の推移
出典・参考:日本政府観光局(JNTO)
「年別 訪日外客数の推移」をもとに作成
リーマンショック(2007年)や東日本大震災(2011年)等の影響で足踏みしていた時期はありましたが、2013年に初めて1,000万人を突破。それ以来、毎年過去最高を更新し続け、2018年までの5年間で3倍以上に急増しているのです。
2013年 約1,036万人 … 1,000万人を突破
2018年 約3,119万人 … 3,000万人を突破
→ 5年間で3倍以上に急増
過去に500万人超(2002年)から1,000万人超(2013年)に倍増するのに10年以上掛かっていますので、5年で3倍というのは驚異的なペースではないでしょうか? 2019年もすでに昨年をさらに上回るペースで推移しています。
では、外国人観光客として日本を訪れているのは、どの国や地域の人々でしょうか?
国・地域別 訪日外国人旅行者数(2018年)
出典・参考:日本政府観光局(JNTO)
「2018年 各国・地域別の内訳」をもとに作成
国・地域別に見てみると、多い順に中国が約838万人、韓国が約754万人、台湾が約476万人、香港が約221万人。東アジアの4つの国と地域だけで全体の約73%を占めています。
さらに、国・地域別の旅行者数の推移を見てみると、これら4つの国と地域からの訪日外国人旅行者が過去5年で急増していることがわかります。
国・地域別 訪日外国人旅行者数の推移
国・地域別 訪日外国人旅行者数の推移
出典・参考:日本政府観光局(JNTO)
「年別 国・地域ごとの訪日外客数の推移」をもとに作成
中国 韓国 台湾 香港
2013年 約131万人 約246万人 約221万人 約 75万人
2018年 約838万人 約754万人 約476万人 約221万人
→ 5年間で約6.4倍 約3.1倍 約2.2倍 約2.9倍
中国は6倍以上、韓国はほぼ3倍、台湾は2倍以上、香港はほぼ3倍になっており、とくに中国の伸びが顕著です。つまり、訪日外国人観光客が過去5年で3倍以上に急増したのは、これらの4つの国・地域からの観光客が急増したおかげと言ってよいでしょう。
2014年に政府が掲げたインバウンドの目標は「東京オリンピックが開かれる2020年までに2,000万人に増やす」でしたが、2016年には大幅に上回って2,404万人を達成。2020年の目標は年間4,000万人に倍増され、2030年も6,000万人に引き上げられました。今後も政府や地方自治体、企業によるインバウンド施策が展開され、訪日外国人観光客はさらに増加していくことが予想されています。
留まることを知らないインバウンドへの対応は、観光や交通、宿泊だけではなく、小売、飲食、レジャー、不動産など、様々な業界にとって大きなビジネスチャンスをもたらしています。また、日本人向け・外国人向けにかかわらず、あらゆる業種の商品やサービスに広がりを見せています。絶好のビジネスチャンスをつかみ、機会損失を防ぐためにも、インバウンド対応はあらゆる事業者にとって不可欠と言えるのではないでしょうか?
インバウンド対応の第一歩は「言葉の壁」を取り除くこと!
|
あわせて読みたい関連記事