新型コロナウイルス感染症の話題が過ぎ去り、旅行客もコロナ禍前の水準に戻った昨今、外国人観光客の集客方法が再び注目されています。
本記事では、外国人観光客の集客を行うメリットや成功させるためのコツについて解説します。
日本政府観光局が発表している数値によると、外国人観光客の入国数は、2023年12月で273万4,000人となりました。これは、新型コロナウイルス感染症前、2019年の同月を上回る人数で、単月過去最多となるとともに、12月として過去最高を記録しました。また2023年4月から6月までに東京都を訪れた外国人旅行者数も、コロナ前の水準を25%ほど上回っており、観光消費額も向上しているという結果が出ています。さらに中国からの旅行者は、まだ元の水準まで戻っていないため、今後も伸びる見込みがあるといえます。
このように外国人観光客の入国は日本にとっても大きな経済効果が期待できるため、この機会を逃したくない観光地や企業も多くあるでしょう。
日本でしかできない体験やお土産購入など、様々な期待を胸に訪れる外国人観光客に向けて、集客方法の見直しや対策をしっかり実践し、迎え入れる準備を行いましょう。
出典:「訪日外客数(2023年12月および年間推計値)|日本政府観光局」「令和5年4月から6月までの調査結果| 東京都」
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外国人観光客を集客し、観光地や各店舗へ訪れてもらうことには、大きく2つメリットがあります。
観光客は購買意欲が非常に高い傾向があります。これには「せっかく日本に来たのだから思いっきり楽しみたい」と思っていることや、団体での観光で客単価が上がりやすいことが理由として挙げられるでしょう。
消費傾向がモノ消費からコト消費へと変遷した近年では、特に日本でしか購入できないお土産や食事を楽しむためには、出費を惜しまない観光客が多くいます。
また、日中からアルコールを楽しむ文化がある地域の方々は、飲食店での客単価が上がりやすい傾向があります。
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外国人観光客は、他の旅行客の口コミを参考にして自分の旅行スケジュールや行く店舗を決めることが多い傾向にあります。
海外の口コミサイトでそのお店の評価を掲載すると、世界に発信されるため、拡散力があります。
印象がよいお店の口コミは新たな観光客を呼び込むでしょう。ただし、印象がよくないお店の口コミも広がってしまう可能性があるため、お店の口コミは定期的に確認して改善することをおすすめします。
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自社のWebサイトや店舗へ外国人観光客を集客するための方法について解説します。
ターゲット層や売上の傾向などを分析して、自社に合った集客方法を実践しましょう。
店舗への集客率を上げるためには、公式Webサイトの活用が必要不可欠です。公式Webサイトはこまめに更新し、常に最新情報が掲載されているように心がけましょう。またユーザーにとって見やすく、分かりやすい仕様になっていることも重要です。
他にも、Googleをはじめとする検索エンジンで、サイトが上位に表示されるように記事を作成するSEO対策や、多言語対応することも集客率向上につながります。
Webサイトに掲載する内容には、店舗の情報だけではなく、店舗周辺の現地情報も掲載することで、その地域ならではの体験や観光地の魅力を伝えることができます。
前述したように、口コミサイトを活用して旅行中の行き先を決める外国人観光客は多くいます。
店舗の情報を口コミサイトに登録し、ユーザーからの口コミを収集しましょう。
海外でよく使用されるサイトは、
などがあります。
口コミの投稿を促すために、キャンペーン割引の実施や費用の一部キャッシュバックを行う店舗もあります。
SNSは世界中の人が使用しており、気軽に検索できる情報源としても活用されます。それぞれのSNSの特徴を生かした投稿を行うことで、情報の拡散と顧客とのコミュニケーションの2つの役割を果たすことができます
例えば、Instagramは、写真や動画を使って視覚的に訴求できる強みがあります。また、位置情報やハッシュタグを活用した検索も可能なため、ハッシュタグを多言語で投稿することで、海外からの流入を狙うという手段も効果的です。
またFacebookは、実名で登録するため、口コミの信用性も高いと考えられています。写真の他に文章も合わせて投稿することで、その店舗や観光地の魅力が伝わります。
海外では、屋内・屋外関係なく至るところに無料のWi-Fiが設置されており、外国人観光客はその環境に慣れています。一方、日本では、まだまだ公共施設や屋外での無料Wi-Fiの設置が進んでおらず、不便さを感じる人も少なくありません。
ホテル内・店舗内で無料Wi-Fiを使用できるようにしておくことで、外国人観光客を集客しやすくなります。公式Webサイトの店舗情報や口コミサイトにも無料Wi-Fiがあることを記載しましょう。
海外からの観光客の中には、「手間がかかるため、できる限り換金をしたくない。」「現金よりもキャッシュレスの生活に慣れている」などの理由で現金を持たない方がいます。日本でも、主要な観光地ではキャッシュレス決済の対応が進んでいます。しかし、全ての店舗で実施されているわけではありません。
集客率を高めるためには、以下のようなキャッシュレス決済を導入するとよいでしょう。
Googleマップは世界中で使用されている地図サービスです。店舗の検索や位置情報の共有だけでなく、店舗の口コミ投稿や旅行中の行き先をシェアすることができます。
Googleマップで検索したときに正しい店舗情報が出てくるように、住所・開店時間・料金・アクセス方法などを詳しく投稿しましょう。
また、クチコミを投稿してくれたユーザーには店舗から返信をすることで、店舗に対する信頼感が高まります。
外国人観光客が旅行や宿を予約するポータルサイトへ店舗情報を登録しましょう。日本のポータルサイトだけでなく、海外向けのサイトに登録することで、目に留まる回数が格段に増えます。
人気のポータルサイトとしては、ExpediaやAgodaなどがあります。
これらのポータルサイトは、店舗の登録自体は無料で行えるところがほとんどです。ただし、そのサイトを経由して予約があった場合に手数料を取られる場合もあります。
サイトの運用にかけられる予算を考慮して、店舗のターゲットが多いサイトへの登録をおすすめします。
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外国人観光客を集客するときに気を付けたいポイントは以下の3つです。
それぞれ確認し、既存顧客と新規顧客のバランスがきちんととれるような経営を目指しましょう。
新規の集客ばかりにリソースをつぎ込んで、既存顧客が離れてしまっては意味がありません。既存顧客が減らないような工夫は、必ず行いましょう。
外国人観光客が急激に増加すると既存の国内観光客が減ってしまう可能性があります。お店の運営や雰囲気に影響が出ないように、新たな集客方法を導入するタイミングを念入りに考えたり、顧客へのフォローをしたりしましょう。
外国人観光客向けに集客をしていると、外国語でコミュニケーションを取ることが必要な場面も多くあります。お会計に関する質問やお店のメニューに関する質問は、英語・中国語などの対応ができるように対策をしましょう。
他言語メニューの作成や外国語対応可能なスタッフの雇用もおすすめです。
お店のファンになってもらえるようなサービスを提供することも重要です。継続的な集客を行いたい場合は、リピーターを増やす必要があります。品質の高い体験と継続的な情報発信、口コミ対策を行うことで、ファンを増やせるでしょう。
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外国人観光客の集客方法について、具体的な対策や成功させるためのポイントを解説しました。
今は海外に向けて対策をしていない店舗であったとしても、できることから集客方法を実践することで、実績につながります。
外国人とのコミュニケーションに不安がある店舗は、翻訳システムの活用もおすすめです。
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