ご利用事例

株式会社パル様

作成者: shuttotranslation-support|2024.09.27
<お話を伺った方>
株式会社パル
WEB事業推進室
マーケティング・ディビジョン長
WEBプロジェクトグループ統括責任者
髙橋 貴宏

コロナ禍が明けてインバウンド需要が高まる中で、その前に、早めにやっておいて良かったなと感じているところです。

-まずはPAL CLOSET(パルクローゼット)について教えてください -

髙橋様 パルクローゼットは、パルグループの50近くあるブランドを総合して展開する自社ECモールです。
それぞれのブランドの個性やブランディングを遺憾なく発揮する自由さを持ちながら、パルグループ全体を通して多くの人たちと関わりつつ、グループ全体の知名度を高めていくのが、パルクローゼットのミッションです。

 

- 越境ECのご状況について教えてください-

髙橋様 越境ECの売上は、国内に比べるとまだまだかなり小さいシェアですが、その分、伸び代はあると思っています。
昨今でいうと、店舗では高単価ブランドを中心に、海外から日本に旅行に来たインバウンドによる売上のシェア率が高くなっています。
その方々が、帰国してからまたブランドサイトに再訪してくださって、越境ECを使って購入するという流れが強まっている、という話をよく聞いているので、店舗とも協力して、旅アトの人たちをいかに取り込めるか、というところにも着目していきたいなと思っています。
総合的に見て、越境ECは強めていきたい部分です。

 

- 越境ECを始めたきっかけや、やってみて良かった点を教えてください  -

髙橋自前で越境ECに取り組むのはコスト的にもハードルが高いということが分かり、WorldShopping BIZの導入を決めました。タグ一つで越境ECが実現する、手数料もかからない、ということで、自分たちから何かすることもなく、越境ECが実現したというのは大きいです。
コロナ禍が明けてインバウンド需要が高まる中で、その前に、早めにやっておいて良かったなと感じているところです。

 

- もともと越境ECを始める前の計画はありましたか? -

髙橋: 越境ECに関しては完全に未知数でした。
WorldShopping BIZも、shutto翻訳も、タグひとつで実現するならやってみようかな、というはじまりでした。

 

- 越境ECというと、言語対応や、海外発送に関税対応などや、やはりハードルが高いイメージでしたか? -

髙橋:自分たちでやるのは難しいですよね。
カスタマー対応ひとつ挙げても、多言語で対応するのは大変ですから。
相当なパワーとリソースを投入しても、それに見合ったリターンがどれほどあるのかはわかりませんしね。
自分たちでやるっていうのは、到底思いつきもしなかったですね。

 

 

shutto翻訳の導入は、越境ECを強化していくなかでは一つの転換期だったかなと思っています。

- shutto翻訳を2023年からご利用頂いていますが、越境ECの取り組みの一貫として、shutto翻訳を導入してみて如何でしたか? -

髙橋もともと越境ECに対してはまだプロモーションをかけておらず、自然に知ってもらえたら良いな、といった状態でした。
ですが、コロナ禍が明けて、円安の追い風もあって、多くの海外ユーザーがアクセスしていただける状況になった時に、サイトが日本語でしか対応していないというのでは、好ましくないと思っていました。

なんとなく商品画像と価格だけ見てカートに入れてもらうという状態ではなく、shutto翻訳を入れることによって、「きちんと文字で商品を知ることができる」という状態にまで持って行けたことは、越境ECを強化していくなかでの、一つの転換期だったかなと思っています。

自分がもし海外ユーザーだったとしても、当然、言語の対応が有るか無いかで、そこから先、そのブランドのファンになるかどうかというのは変わってくると思うので。

ユーザービリティの向上も、常に考えていきたいなと思っているので、そこにshutto翻訳はピッタリはまりました。

そういった意味では、 あのタイミングで導入しておけたのが本当に今、追い風になっていて、越境ECの売り上げが伸びてる要因のひとつかなと思っています。

 

- 越境ECをやってみて、なにか発見はありましたか? -

髙橋細かく見ている段階ではないのですが、売上で言うと、香港、台湾に続いて、アメリカからの購入も多いのだな、と実感しました。
アジアとアメリカはもうちょっと深く、何が売れているのかというのを掘り下げていくことで、何か見えてくるものがあるんじゃないかな、という風には思っています。

 

- 越境EC強化に向けて、他に展開している施策はありますか? -

髙橋もともとパルグループ全体で、各ブランドで多少の差はあっても、SNSが強いんです。そのなかでもインスタグラムはかなり力を入れています。そこに関しては他社アパレル企業に負けない発信力を持っている自負があり、少なからず海外ユーザーにも響いているなという印象があります。ですので、そこから越境ECに結びつける方法というのを、模索していければなと思っています。

海外向けのハッシュタグを付けたり、海外ユーザーからの「この商品どこで買えるの?」「自分たちは買えないの?」といった質問に対して、翻訳してもらって返していく、というのを各スタッフがやるようにしています。

まだ、海外にウェブ広告をかけるというよりも、まずは自分たちの得意としているSNSを使って、海外にプロモーションをかけていく、というところが、今後もっと強化していきたいポイントかなと思っています。

これだけ効果が表れているのがわかっているので、今後は複数言語対応をしていきたいなと思っています。

- 今後、shutto翻訳に求めるものはありますか? -

髙橋今これだけ効果が表れているのがわかっているので、数字を見ながらですが、今は翻訳言語として英語のみの採用のため、さらに繁体字や簡体字など、複数言語への対応をしていきたいなと思っています。

 

- 越境ECで見えてくるデータがあると思いますが、そこから海外対応拡大の可能性はありますか? -

髙橋まだ数字としてもこれからですし、そうしたチャレンジに踏み込むほど何かが見えているわけではないですが、ただ、実際にそういうのが見えてきたらありえるかなと思います。

特に、社内インフルエンサーと呼んでいますが、かなりのフォロワー数を持っているスタッフがたくさんいるんです。その中には、海外フォロワーの割合が高いスタッフも含まれています。
そうしたスタッフたちが世界に進出してくれて、最終的には越境ECでフォロワーの方達が、繋がりを持ったうえで買えるという状況をつくっていけたらなと思っています。

やっぱり越境ECって、まだまだ無限の可能性があると思っているんですよ。

-最後に、今後の展望などがあれば教えてください-

髙橋やっぱり越境ECって、まだまだ無限の可能性があると思っているんですよ。

私たちは、2028年にEC事業で1000億円の売上を目指しています。
このうちの半分は、自社ECで達成したいと考えています。
それを考えた時に、今のところは順調に伸びてはいますが、どこかで踊り場が来る可能性はあります。その時には越境ECなどで、つまりは世界の需要を取り込んでいかないとなかなか難しい。何かしら今とは違うプラス要素があるとしたら、越境ECだと思っています。
なので、引き続き、越境EC強化というのは目指したいですね。

海外に実店舗を構えて成功しているところを別にすると、越境ECでは、まだまだ成功している企業さんって少ないと思うんですよ。パルがそこを何とかできれば、目標も達成できるなと思っています。

今、ジグザグさんと、shutto翻訳さんを入れて、売り場は整いました。
次に、SNSで海外に発信していってプロモーションをかけていく。認知度を上げて、SNSや越境ECで得られる反応で、方向性が分かってきたら、次の海外対応の手を検討していく、という流れになると思っています。
今はまだプロモーションの段階かな、と思っていますけどね。

 

髙橋さま、ご協力いただきありがとうございました。
今後もshutto翻訳では、越境ECにお役立ていただけるよう機能品質の改善に努めてまいります。


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