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部署間の調整にも役立つ? コーポレートサイトにレコメンドエンジンを組み込んでおくメリットとは
はじめに
コーポレートサイトとは、企業の概要や事業・サービス内容、企業理念やメッセージ、さらには採用情報など企業に関する情報を掲載する公式Webサイトのことを指します。
コーポレートサイトは、信頼性の構築、情報提供、マーケティング、ブランドの認知、グローバル展開の支援など、ビジネスの成功に不可欠な役割を果たします。たとえ売上に直接結びつかなくても、企業の成長を支える重要なプラットフォームとなり得るものです。そのため、規模や業界にかかわらず、ほとんどの企業にとってコーポレートサイトを作ることは有意義であると言えるでしょう。
また、コーポレートサイトのリニューアルの周期は、一般的に6年以内と言われています。リニューアルのきっかけは、ビジョンやコンセプトの再策定のタイミング、トレンド変化に伴うサイトデザインの古さの顕在化、導線の分かりづらさによる離脱の増加、などが挙げられます。
コーポレートサイト立ち上げやリニューアル時の障壁
一方で、コーポレートサイトの立ち上げやリニューアルには、コーポレートサイトならではのハードルが存在しています。
1. 複雑な利害関係者の調整
コーポレートサイトは、複数の部門が関わるプロジェクトです。各部門が異なる目標や要件を持っている場合、全体のバランスを取りながらコンテンツや機能を決定するのが難しく、調整に時間がかかることがあります。
2. コンテンツの量と質の管理
コーポレートサイトでは、製品やサービスの情報、ニュース、ブログ、サポートコンテンツなど、多岐にわたる膨大なコンテンツや情報を管理する必要があります。
異なる部門がコンテンツを作成すると、メッセージの一貫性が失われるリスクがあります。企業全体としてのトーンやブランドイメージを維持するためには、コンテンツガイドラインの作成と遵守が必要です。
3. ユーザーエクスペリエンス(UX)の課題
顧客、パートナー、投資家、求職者など、異なるターゲット層がサイトを訪れるため、それぞれにとって使いやすいデザインと情報構造を設計することが難しい場合があります。ナビゲーションやコンテンツ配置を適切に設計し、各ユーザーが目的の情報にスムーズにアクセスできるような作りを意識することが求められます。
4. 技術的な課題やセキュリティの確保
CRMやERP、MAなどの既存システムとコーポレートサイトの統合が必要になると、異なるシステム間のデータ連携や技術的な互換性の問題が発生することがあります。顧客データ、特に個人情報を扱う場合には、強固なセキュリティ対策が要求されます。
コーポレートサイトの立ち上げやリニューアルには、さまざまな調整と、課題への対応が求められます。これらのハードルを乗り越え、「企業価値を高める」という目的を見失うことのないよう、サイト作りを進める必要があります。
コーポレートサイト運用におけるポイント
上述したように、立ち上げ・リニューアル時点で調整すべきことが多々ありますが、コーポレートサイトはリリースしてからが本番と言っても過言ではありません。手入れされていないコーポレートサイトは、かえって会社のイメージの悪化につながるおそれがあります。このプラットフォームをどのように運用し、企業活動に貢献していくかが重要です。
1. 運用体制の構築
製品情報の追加や修正、ブログ記事の更新、ニュースリリースの発信などを、誰がどのように管理するのかを明確にし、継続して更新する運用体制を構築しておきましょう。
2. 最新の状態を保つ
製品情報、ニュース、イベント、ノウハウ情報などを最新の状態に保つことが重要です。古い情報や誤った情報が掲載されていると、企業の信頼性を損なう要因になります。特に重要な情報は、公開後に定期的に見直して更新する仕組みを作りましょう。
3. ブランドガイドラインの制定
各部署で作成しているページやコンテンツで矛盾が生じないように、企業のブランドガイドラインに従った一貫性のあるトーンやメッセージングを維持することが大切です。
コーポレートサイトは運用開始後も定期的な更新と管理が不可欠です。常に最新で一貫した情報を発信し、企業の信頼性とブランド価値を高めるサイト運営を目指しましょう。
レコメンドエンジンを組み込んでおくメリット
コーポレートサイトの立ち上げやリニューアルにおける複雑な課題や日々の運用に対して、レコメンドエンジンがサポートできる場面があります。特に、コンテンツ管理の効率化やユーザー体験の向上、部署間の調整に関する負担軽減に役立ちます。以下に、レコメンドエンジンを活用することで解決できる具体的なポイントを紹介します。
1. 部署バランスのとれたコンテンツ表示の自動化と最適化
コーポレートサイトは、複数の部署の情報を掲載するため関係者が多くなり、部署間でコンテンツバランスを考慮する必要があり、場合によっては、その調整に工数がかかってしまうこともあります。レコメンドエンジンを使えば、コンテンツの表示が自動的に最適化され、手動での調整が軽減されます。
例えば、カテゴリ別人気コンテンツランキングを表示したり、ユーザーごとにおすすめコンテンツをパーソナライズすることで、各部署は届けたい情報を的確に届けられ、ユーザーは必要な情報を簡単に得られるようになります。
2. コンテンツの複雑さと量の管理
コーポレートサイトでは情報量が膨大になるため、ユーザーにとって必要な情報を見つけるのが難しく、使いづらく感じられてしまうことがあります。レコメンドエンジンは、ユーザーの行動や閲覧履歴に基づいて関連性の高いコンテンツを自動的に表示することで、サイトの使いやすさを向上させます。
3. UXの向上
レコメンドエンジンは、ユーザーの行動履歴に基づいて関心の高いコンテンツや製品を的確におすすめする機能を備えています。たとえば、現在閲覧中のコンテンツと同じカテゴリのものを優先して提示すれば、ユーザーは目的の情報に迅速にアクセスできます。このように満足度を高めることで、滞在時間の延長やコンバージョン率の向上につながります。
レコメンドエンジンを取り入れることで、コーポレートサイトの運用における課題を軽減し、ユーザー体験とコンテンツ管理の最適化が可能になります。ユーザーの期待に応え、企業ブランドをさらに強化するためにも、効果的なレコメンド活用を検討してみてください。
パーソナライズは本当に必要? コーポレートサイトに適したレコメンドの選び方
近年、レコメンドのトレンドとして「パーソナライズ」が挙げられます。
パーソナライズしたレコメンドとは、ユーザー1人ひとりにあったおすすめを表示する、というものですが、どんな情報に基づき、”ユーザーごと”のおすすめを表示するかによってパーソナライズの度合いは変わります。
CRM、MA、 CDPなどのデータと連携して会員データ等を基に高度にパーソナライズする場合もありますし、ユーザーの行動履歴を基にするという場合もあります。
高度なパーソナライズが効果を発揮するのは、アパレルなどのECサイトや、学習プラットフォーム、動画・音楽配信サイトのような、それぞれの目的や嗜好がある程度はっきりしており、かつ取り扱っているアイテムが多岐にわたるWebサイトの場合が多いです。
一方、情報提供を主目的とするコーポレートサイトやオウンドメディアでは、会員登録機能を設けていない場合も多く、高度にパーソナライズできるレコメンドを採用しても、その性能を十分に活用できない、ということも考えられます。
高度なパーソナライズ機能を備えたレコメンドエンジンは利用料が高額になる傾向もありますので、費用対効果も含め、どの程度のパーソナライズが自社Webサイトにとって適切なのか考えておくとよいでしょう。
メディアサイト専用のレコメンドエンジン『Contents Recommend』
イー・エージェンシーの『Contents Recommend(コンテンツレコメンド)』は、オウンドメディアやコーポレートサイトなど、ECサイト以外を対象としたレコメンドエンジンです。
Webサイトの大幅な改修は必要とせずタグを設置するだけで導入でき、「このコンテンツとよく一緒に読まれているコンテンツ」「あなたにおすすめのコンテンツ」「人気のコンテンツ」などを表示することで導線を設置できます。ユーザーの行動履歴に基づいてレコメンドエンジンがデータを生成するため、運用の手間なく、ユーザーのニーズを反映した導線が自動で毎日更新されていきます。
そのユーザーの行動履歴に基づいておすすめを表示する「パーソナライズレコメンド」機能も備えており、会員登録機能のないWebサイトや非ログインユーザーの多いWebサイトでも、パーソナライズしたレコメンド表示が可能です。
月額39,000円(税抜)からとご利用いただきやすい価格設定であり、また最大2ヶ月間の無料トライアルもありますので、コーポレートサイト・オウンドメディア立ち上げやリニューアル時に設置するツールとして、『Contents Recommend』の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
『Contents Recommend』の機能を使った活用事例はこちらで紹介していますのでぜひ参考にされてください。
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コーポレートサイトへのレコメンド利用方法などについては、お気軽にお問い合わせください。
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