ECサイトにおけるパーソナライゼーションの1つであるレコメンドエンジンは、サイト内の回遊率・滞在時間を上げるだけではなく、店員の接客と同様、購買・アップセル・リピーター創出を促すツールとなり、ECサイトプラットフォームには欠かせない機能となりました。
しかし、レコメンドを導入したものの「活用方法がわからない」「効果がよくわからない」という声も多く聞かれ、活用できていない方が多くいらっしゃるのも事実です。
そこで、レコメンドを最大限活用いただくため、
レコメンド活用判断ポイント
間接的に売上げに貢献していることを測定する
レコメンド単体で効果を測るのはなかなか難しいので、間接的に売上げに貢献していることを測定していきましょう。
間接的な売上げ貢献とは、以下のとおりです。
- ユーザーの興味を惹く適切なレコメンド表示が行えているか
- ナビゲーションの代わりとして、サイト内回遊を助けているか
- PV数増に寄与し、購買意欲アップの補助となっているか
1. ユーザーの興味を惹く適切なレコメンド表示が行えているか
レコメンド表示されたアイテムのクリック率を見ましょう。
2. ナビゲーションの代わりとして、サイト内回遊を助けているか
こちらもレコメンド表示されたアイテムのクリック率を見ましょう。
3. PV数増に寄与し、購買意欲アップの補助となっているか
レコメンド表示されたアイテムのクリック率とレコメンドアイテムを経由して売上げに至った割合を見ましょう。
効果を見る2つのポイント
1. レコメンド経由コンバージョン率
レコメンド表示されたアイテムをクリックして購入に至った割合(経由CV数÷全体CV数)
こちらがもっとも見ていただきたい数字です。
レコメンドが売り上げに与えるインパクトを数字で確認することができます。
経由CV率が上がれば、それに比例して売上げも上がります。
また、レコメンドアイテムがクリックされているということは、回遊率アップ・滞在時間アップ・PV数アップにも寄与していると考えられます。
2. レコメンドクリック率
レコメンド表示されたアイテムがクリックされた割合(レコメンドクリック数÷PV数)
技術的な問題で経由CV率が確認できない場合は、こちらのレコメンドクリック率を確認しましょう。
回遊率アップ・滞在時間アップ・PV数アップに寄与していることをレコメンド活用の判断ポイントとしてください。
どのくらいのパーセンテージが良しとされるか
ECサイトでのレコメンド経由コンバージョン率・レコメンドクリック率は、それぞれどのくらいのパーセンテージが良しとされるのか気になるところです。
扱う商品やアイテム数によって変わりますが、「さぶみっと!レコメンド」導入アカウントの調査結果をご紹介します。
レコメンド経由コンバージョン率
レコメンド経由で商品が購入された割合は、10~20%が主流のようです。
レコメンド表示が、売上げの10~20%に寄与していると考えられますので、この割合を高めれば高めるほど、売り上げも比例して上がることになります。
20%以上を目標にしてみると良いかもしれません。
レコメンドクリック率
レコメンド表示されたアイテムがクリックされた割合は、5~10%が主流のようです。
一般的なインターネット広告の平均クリック率は数%以下ですが、すでに興味があるサイト内での広告と考えるならば、10%以上を目標にしたいところです。
どうすればポイントアップが図れるか
レコメンドの活用判断を実際に数字で見るようになると、次に行うことは決まっています。
レコメンド経由コンバージョン率・レコメンドクリック率、それぞれいかにポイントアップしていくかです。
「さぶみっと!レコメンド」の導入アカウントにて、レコメンド経由コンバージョン率・レコメンドクリック率が高かったサイト、低かったサイトの利用傾向を調べてみました。(調査対象:2020年1月1日~12月31日)
すると、調べていくうちに、あることに気づきました。
ポイントの高低差で、Webサイトのレイアウトとレコメンド表示に
何かパターンがある・・・
続きを知りたい方は、無料公開中のPDFをダウンロードしてくださいね!