コラム

企業のオウンドメディアとコーポレートサイトにおけるレコメンドエンジン活用方法

Webサイトにおける様々なKPI

 

近年、企業のWebサイトは、会社概要や商品を紹介するだけにとどまらず、企業が直接さまざまなコンテンツを発信できるプラットフォームとして定着してきました。
企業のWebサイトは、企業活動における役割が大きくなってきたことを背景に、目的やターゲットの違いにより、オウンドメディアとコーポレートサイトの2種類から構成されるケースが多くなってきました。

オウンドメディアとは、自社で独自に所有して情報を発信するメディアを指します。
コラム、レポートなど有用な情報を提供することで、顧客の関心やニーズに応え、認知を広げていくのが主な目的です。

一方、コーポレートサイトとは、企業の概要や事業・サービス内容、企業理念やメッセージ、さらには採用情報など企業に関する情報を掲載する公式Webサイトのことで、企業のブランドイメージや信頼性を高めていくのが主な目的です。

ユーザー自身が簡単に情報を得られるようになった昨今、オウンドメディアやコーポレートサイトの運用は、BtoC・BtoBなどのビジネスターゲットによらず、企業活動において必須のプラットフォームとなりつつあると言えるでしょう。


オウンドメディアやコーポレートサイトの活用は、大企業に限った話ではなく、中小企業においてもぜひ取り組みたい施策です。
中小企業は、大手企業に比べて商品やサービスが絞られているため、強みが明確です。しかし、知名度ではどうしても大手企業に劣ります。そのため、信頼性や独自の価値を広く伝えるために、広告費をかけずに自社で管理できる自社サイトを活用することが重要になります。

 

 

 

オウンドメディアとコーポレートサイトの立ち上げや運用におけるポイント

オウンドメディアやコーポレートサイトの立ち上げ・運用には、目的とターゲットの明確化、コンテンツの質と更新頻度、ユーザー体験の向上、といったポイントがあります。

そして、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)とKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を設定しましょう。これらを明確に定めることで、活動の進捗や成果を評価し、戦略を効果的に調整できます。

 

メディアサイトの重要KPI「回遊率」

オウンドメディアやコーポレートサイトにおけるKPIの一つ「回遊率」は、ユーザーのサイト内での動きや関心度を測る指標です。

そして、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)とKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を設定しましょう。これらを明確に定めることで、活動の進捗や成果を評価し、戦略を効果的に調整できます。

 

回遊率はコンテンツの魅力と質を示す指標と言えます。回遊率が高いということは、ユーザーが複数のページを興味を持って閲覧していることを示します。これは、提供しているコンテンツの質が高くユーザーにとって有益であることを意味します。

回遊率が高いと、ユーザーにとって価値の高いサイトであると検索エンジンにも評価される傾向があり、検索順位にも良い影響を与える可能性があります。その結果、自然検索からの流入も増加しやすくなると考えられます。

ユーザーが複数ページを閲覧することで、製品やサービス、企業そのものについての理解が深まり、最終的に問い合わせや資料請求、求人応募といったコンバージョンに繋がる可能性が高まります。
ブランドとの接触機会が増えるため、リピート率の向上にも繋がっていきます。

回遊率を上げるための内部施策

オウンドメディアやコーポレートサイトの回遊率を上げるためには、ユーザーがサイト内で他のページも閲覧したくなる仕組みや、使いやすさを高めることが重要です。回遊率向上に有効な手法は以下が挙げられます。

1. 関連コンテンツの表示

ユーザーが読んでいる記事やページに関連するコンテンツを自動的に表示することで、興味を持ちやすくなります。たとえば、記事の下部やサイドバーに「関連する記事」や「おすすめコンテンツ」を表示することで、自然に次のページへと誘導できます。

2. 内部リンクの最適化

記事やページ内で自然に関連する他のページへのリンクを設置することで、ユーザーをサイト内の他のページへ誘導できます。特に、読者が次に知りたいと思うような情報や補足をリンクで提供するのが効果的です。

3. ナビゲーションとUI/UXの改善

サイト内のナビゲーションメニューをシンプルかつわかりやすくすることで、ユーザーが目的のページにたどり着きやすくなります。また、直感的に操作できるデザインやモバイル対応の強化も重要です。

4. 記事内の目次の活用

長い記事やガイドラインでは、ページ上部に目次を設置し、各セクションへのリンクを用意することで、ユーザーが興味のある部分にすぐに移動できるようにします。この手法により、複数のセクションに興味を持ったユーザーがページ内の異なる箇所を閲覧しやすくなります。

5. コンテンツのカテゴリ・タグの最適化

コンテンツをカテゴリごとに整理し、タグを適切に付与することで、ユーザーが興味のあるトピックを簡単に見つけられるようになります。これにより、ユーザーが特定のカテゴリやタグに紐づく複数のコンテンツを回遊しやすくなります。

6. ユーザーの行動データに基づくパーソナライズ

ユーザーの行動データに基づいて、興味を持ちそうなコンテンツをパーソナライズして表示することで、興味のあるページに誘導しやすくなります。

レコメンドエンジンを活用しよう

回遊率を改善するためには、自社サイトをユーザー目線で「読みたい」「読み続けたい」と思ってもらえるものへと改修していく必要があります。しかし、コンテンツの質の向上、読みやすさの改善、導線の設置、1つひとつをとってもサイト運営者にとっては大変労力のかかる施策です。

そこで活用したいのが、レコメンドエンジンです。レコメンドエンジンを導入することで、効果的な回遊率の改善施策を、効率的に実施することができます。

1. 手動によるコンテンツ配置や選定の負担軽減

レコメンドエンジンを使うと、関連する記事や製品ページの選定・表示を自動化できます。これにより、担当者が手動でコンテンツをピックアップしたり、ページごとに関連コンテンツを設定する作業が不要になります。

2. ユーザーの行動に基づいたコンテンツ提供

レコメンドエンジンは、ユーザーの行動履歴に基づいて、次に関心を持ちそうなコンテンツを自動的に表示します。例えば、全ユーザーの行動履歴を基におすすめとして表示されたコンテンツは、そのユーザーの行動では出会わないコンテンツということもあります。ユーザーにとって魅力的な、そして気づきを与えるようなコンテンツを発見しやすくなることで、サイト内での滞在時間が延び、回遊率が向上します。

3. パーソナライズによるエンゲージメント向上

パーソナライズされたレコメンドは、そのユーザーが求める情報や関心をもちやすいコンテンツを提示できます。そのユーザーが興味をもっているコンテンツに関連する記事や製品ページをおすすめすることで、興味を引き続け、より多くのページを閲覧してもらうことができます。これにより、ユーザーのエンゲージメントが高まり、回遊率も上がります。

4. コンテンツの効果的な活用

せっかく作成した記事や資料も、ユーザーに届かなければ意味がありません。レコメンドエンジンがそのコンテンツを適切に表示することで、サイト全体のコンテンツの価値を最大限に引き出し、ユーザーの回遊を促します。

 

レコメンドエンジンは、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することで、サイト内での回遊を促し、滞在時間を延ばす効果があります。また、パーソナライズされた情報提供により、ユーザーのエンゲージメントを高め、ユーザー体験を向上させながら、サイトの価値を最大化できるため、回遊率向上のための有効な手法です。

レコメンドエンジンを導入することにより、手動でのコンテンツ選定やパーソナライズの作業が自動化され、サイト運営にかかる工数を大幅に抑えることができます。「売上」といったわかりやすい利益が見えづらいオウンドメディアやコーポレートサイトにこそ、効果的で自動的なツールを導入し、サイト運営担当者は戦略的な仕事に集中することで全体の生産性の向上が期待できます。

メディアサイト専用のレコメンドエンジン『Contents Recommend』

イー・エージェンシーの「Contents Recommend(コンテンツレコメンド)」は、オウンドメディアやコーポレートサイトなど、ECサイト以外を対象としたレコメンドエンジンです。

タグを設置するだけで導入でき、「このコンテンツとよく一緒に読まれているコンテンツ」「あなたにおすすめのコンテンツ」「人気のコンテンツ」などを表示することで導線を設置できます。ユーザーの行動履歴に基づいてレコメンドエンジンがデータを生成するため、運用の手間なく、ユーザーのニーズを反映した導線が自動で毎日更新されていきます。
オウンドメディアやコーポレートサイトの構築には、利便性と拡張性の高いCMS(コンテンツ管理システム)であるWordPress(ワードプレス)が広く利用されています。「Contents Recommend」は、WordPressへの導入実績も多く、また、既存のWordPressアドオンからの置き換え(リプレース)に関するご相談も増えています。

最大2ヶ月間の無料トライアルもありますので、オウンドメディアやコーポレートサイトの改善施策として、また立ち上げやリニューアル時に設置するツールとして、「Contents Recommend」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
『Contents Recommend』の機能を使った活用事例はこちらで紹介していますのでぜひ参考にされてください。

 


オウンドメディア・コーポレートサイトへのレコメンド利用方法などについては、お気軽にお問い合わせください。

 

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