日本と外国では文化や生活、街のつくりなど、さまざまな点で違いがあり、その点について外国人は驚いたり、反対に不便に感じたりすることがあります。
今回は、日本が外国人観光客の目にはどのように映っているかをご紹介します。
まずは外国人観光客が日本に来て、よい意味で驚くすごいところを8つご紹介します。日本人からすれば当たり前のことも外国人観光客にとっては新鮮に映っているのです。
日本では、電車やバスが時間通りに発着することが当たり前です。しかし海外では、「公共交通機関が時間通りに動かない」「予定よりも遅れている」「そもそも到着しない」という状況はよくあります。
公共交通機関が時間通りに運行していることは、外国人観光客にとっては当たり前ではなく、高い利便性を感じる特別な点です。
旅行中の移動で公共交通機関を使用する外国人観光客にとっては、移動にストレスを感じず楽しめる要因となるでしょう。
日本人は、マナーのよい人が多い国としても知られています。例えば、混んでいる店の前では一列に並んで待つ、公共の場では静かにするなどです。多くの人が周りのことを考えており、迷惑をかけないように過ごしているという印象を強く持たれているようです。
また、飲食店のサービス精神の高さも知られています。日本ではチップの文化がありません。チップを払わなくても一定以上のサービスを受けられるため、サービス精神が高いと評価を受けています。
日本の公衆トイレは清潔に管理されていることが多く、「故障していて一台も使用できない」「汚くて入れない」ということはほとんどありません。
公共物を綺麗に保つという考えは、日本では普通のことで、ほとんどの人が公衆トイレを丁寧に扱うことを心がけているでしょう。
しかし、海外の公衆トイレは清潔感に欠け、故障していて使用できない場所も多くあります。日本人の清潔感に対する意識や管理会社の姿勢が公衆トイレの清潔さにもつながっているのでしょう。
現在、日本は円安の状況が続いています。円相場でいえば、米ドルが148円台・ユーロが159円台を示しています。(2024年2月6日現在)
そのため特に欧米圏の外国人観光客にとっては、円安のタイミングで来日し買い物をすることで、いつもよりお得に買い物ができるのです。
他方アジア圏からの外国人観光客に関しては、円安の影響はそれほどないものの、日本の特徴的な食文化に関心をもち、安い値段でおいしいものや珍しいものを食べられるということに魅力を感じて訪日する旅行者が円安以前から多いといえます。
また日本では、お土産や日用品、家電など品質の高い製品が手頃な価格で売り出されていることもあります。
Made in Japanの製品は世界でも人気が高く、わざわざ特定の製品を探して来日するという人も少なくありません。
和食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。日本の食文化は、伝統的な社会的慣習として受け継がれていると評価されたようです。そのため、外国人観光客にとって驚く文化が食文化にもあるようです。
例えば、寿司や刺身などの生魚を日常的に食べる文化は日本にしかありません。品質も保証されているため、日本で初めて生魚に挑戦をする外国人観光客も多くいるでしょう。
また大皿に盛られた料理を分け合って食べている国からの外国人観光客は、1人分ずつ小皿や小鉢に盛られていることが多い和食を新鮮に感じるようです。料理ごとに器や盛り付けが変わり、目で楽しむことができる点も和食の大きな魅力の1つです。
また日本では1人でレストランで食事することは珍しくありませんが、基本的に欧米では食事は2人以上でするものであり、1人だけでレストランを利用することはかなり珍しいようです。日本では【一人ラーメン】【一人焼肉】【一人しゃぶしゃぶ】といった、1人での食事を後押しする専門店もあります。
日本は治安がよいということでも、外国人観光客を驚かせます。特に、夜の治安のよさは他の国では考えられません。
日本では、夜に1人で出歩くことになんの違和感も感じないでしょう。しかしそれは日本の治安がよさがあるからこその考えです。
欧米では「夜に1人で出歩くことは危険」「何が起こるか分からない」という考え方が常識です。
1人旅行の方も、夜の街まで楽しめることは日本ならではの特徴でしょう。
日本では、至るところに自動販売機が設置されています。飲み物がどこでも購入できるため、突然喉が渇いたとしても困ることがありません。これも、日本特有の事象です。
海外では、自動販売機の数が少なく、故障しているということも多々あります。
また、日本の自動販売機の特徴として、飲み物だけでなくお菓子やお弁当が入ったものがあることも特徴です。
これも、公共物に乱暴する人が少なく、物流網が発展していて、各所の自販機を常にチェックし、商品を補充する仕組みが整っているためでしょう。
日本のコンビニエンスストアの数は、世界各国と比べても圧倒的な多さを誇ります。例えば、セブンイレブンは全世界に70,000店程度ありますが、そのうち日本に20,000店舗程度と全世界の店舗数のうち、3割程度を占めています。
外国人観光客にとって、日本のコンビニエンスストアは「なんでも売っている便利なお店」です。
ご飯や飲み物だけでなく、アルコール類や生活用品も購入できるため、コンビニエンスストアを興味本位で訪れるという人も多くいます。
出典:「観光客もびっくり!?外国人が驚く日本の文化12選」「外国人観光客が日本に来てみて驚いたこと25選」/「外国人観光客が驚く日本の5つのこと」「おひとりさまで外食するなんて!お国柄で違う食事への価値観!」「進化しつづける日本の「おひとりさま社会」―在日中国人記者」「日本って、意外と…韓国人が来日してショックを受けた10のこと」「日系コンビニの海外展開。異国でも愛されるローカライズ戦略のポイントは」「海外旅行中のトイレで困ったことがある人は約9割!」
外国人観光客が日本に来て楽しめる驚きがあることの一方で、不便に感じることもいくつかあります。
さらに多くの外国人観光客を受け入れるために、以下の項目について把握しておきましょう。
日本では、現金のみの対応をしている店舗がまだまだ多くあります。外国ではキャッシュレス決済が日本よりも普及しており、現金のみの会計に慣れていないという人も多いため、不便さを感じるでしょう。
現金のみのお店は、利用するために日本の通貨を準備しておかないといけないため、その店舗へ行く選択肢がなくなる可能性もあります。
外国人観光客を増やしたいお店は、キャッシュレス決済を導入することがおすすめです。
国によって主流となっている決済方法が異なるため、ターゲット層を分析し、少しずつ導入する方法をおすすめします。
外国人観光客は、店舗や施設で日本人の店員とコミュニケーションが取れないことに困っています。英語や中国語に対応できる店員がおらず、注文したい内容を伝えられなかったり、聞きたいことが伝えられないと、外国人観光客とコミュニケーションを取ることに時間を要します。
外国人観光客が日本人と変わらず注文・コミュニケーションが取れるように対策しておきましょう。
英語メニューの設置や翻訳機の活用がおすすめです。
日本では、海外に比べてWi-Fiの環境が多くありません。日本人は、多くの場合通信会社のモバイル通信を使用して連絡を取るためです。
しかし、海外では公共や店舗のWi-Fiが発達しており、自分のモバイル通信を使用することなく通信をすることが多いといえます。
Wi-Fi環境を探しても見つからないことがあるため、外国人観光客にとっては不便に感じるでしょう。
日本の観光案内板や地図は、日本人向けに作成されているものが多くあります。英語表記や中国語表記がない場合、外国人観光客はその地図を読み取れません。
また、他言語地図があったとしても、地図に書かれている情報量が多すぎて見にくいと感じる方もいます。
日本にはハラルフードやベジタリアン向けの料理を提供しているお店が少なく、そのような考えを持った人が自分の食事場所を見つけるために苦労します。
ベジタリアン向けではないお店でもサラダや野菜類を注文することはできますが、メインディッシュとしてそれらのメニューを提供しているのは、専門のお店がほとんどです。
食事場所を探すだけで時間がかかったり、自分がいる場所の周りにはなかった場合には不便さを感じるでしょう。
本記事では、外国人観光客が日本に来て驚いたすごいところや、不便なところについて具体的にご紹介しました。
日本は食文化やマナー、衛生観念などについて他国とは違う点が多く、驚かれることが多いといえます。外国人観光客からよいと思ってもらえる点は維持、またはより高い水準を目指し、不便に思われている点は少しずつ改善することで、外国人観光客の満足度を高めることにつながるでしょう。
新着コラム記事
カンタン・高品質に多言語対応するなら「shutto翻訳」
shutto翻訳のサービス概要や機能、導入事例などをご紹介いたします。
サービスに関するお問い合わせ
サービスに関するご質問などお気軽にお問い合わせください。
30日間無料トライアルで多言語化体験!
まずは、shutto翻訳の翻訳性能と機能性をお試しください。